日ごろの世話はこれだけ!
1.水やり (観葉や花のない時期はこれだけです!)
土の表面が乾いたら、たっぷりあげます。 本当にこれだけです。あとは何もしなくていいです。
鉢植えの場合は、鉢底から出るまであげて、鉢皿に出た水は捨てます。
POINT★ 土の表面が乾くまではあげちゃダメ!!
(詳しくは 水やりのコツ のページ)
2.花ガラ摘み (花がある場合のみ)
花ものの場合は、花がしおれてきたら、花の付け根から取ります。
実をつけようとすると体力を消耗するからです。 (いちご、ブルーベリーなど、実を取りたいときは別)
できれば週に1度・月に2度でもOKなので、気がついたら取ります。
同時に、枯れてしまった葉や茎・枝も切りましょう。 新しい芽が育つのにジャマになってしまいます。
おまけ.置き場所のコツ
1: 故郷に近い温度・日当たりのところへ置く (詳しくは この子どこの子?おうちへ帰そう のページ)
2: 室内の場合、自然の風が通るようにする(エアコンの風は×) (わたしたちと一緒で、エアコンの風が当たると身体を壊します。
でも風の動きがないのも×。室内の場合はこまめに窓をあけるなどして空気を送ります)
3: 冬の夜間の保温以外は、鉢を動かさないようにする (室内の鉢を、日光浴させよう、といきなり直射日光の下に出して枯らしてしまう事がよくあります。
モグラがショックで死んでしまうように、植物もビックリしすぎて死んでしまうのです。
動かす場合は、週に1mずつ移動するなど、植物に気づかせないように動かします)
春と秋だけ簡単お手入れとは!
基本的に、 春(3月下旬〜5月半ば) と 秋(9月下旬〜11月半ば)
だけ、お手入れをすれば大丈夫!
そうですね・・・ わたしの場合、各季節まる3日くらい使います。
でもそれだけ、あわせて6日です。 このくらいなら、できそうじゃありませんか?
その内容は、大きく分けて3つ!
1. 植え替え・植え付け(元肥)
2. 追肥
3. 剪定
この3つのやり方を、順に説明しますね。
植え替え・植え付け
花屋さんで買ってきた植物は、小さなビニールポットやプラスチックの鉢に植えてあることがほとんどです。
2週間くらいなら、このままでも大丈夫だけど、この鉢、植物にとってちょっと小さすぎるんです。
小さいおうちだと、大きくなりたくてもそれ以上大きくなれません。 (↓ こーんな感じ?)
そこで、 『ちょっと余裕のあるおうち』 = 鉢・または地面 に植え替えをしてあげます。
春か秋にやるのには、ちゃんと理由があります。
冬は寒すぎて、植物は冬眠しています。 (詳しくは”冬の管理”のページへ) 植え替えても新しい根っこが伸びません。
寝ている根っこをムリにいじると枯れてしまうことも・・・
真夏は、夏バテをしています。 (詳しくは”夏の管理”のページへ) バテバテで、新しい根っこを伸ばす体力がありません。
やっぱり、この時期にムリにいじると、枯れてしまうことが・・・
基本的には、下の図のように植えます。
この時、土に埋もれてしまわないようにします。 『深植え』 と言い、根が上に伸びてしまうのでちゃんと育ちません。
ぐらぐらしない程度に、しっかり固定します。 とは言っても、はじめは力加減が分かりにくいはず。
こればかりは、『百聞は一見にしかず』。 一度でいいので、経験のある人と一緒にやってみることをおすすめします。
「公民館での寄せ植え教室」 や 「市のグリーン運動」 とかでもいいんじゃないでしょうか。
なお、植え付けの時に土に混ぜる肥料のことを、 元肥(もとごえ・がんぴ) といいます。
元肥には、きちんと、元肥用の肥料を使うこと!
元肥用の肥料は、 半年から1年かけてゆっくりと肥料成分が溶けるしくみになっています。(これを、緩効性肥料・かんこうせいひりょう と言います)
肥料の溶ける期間は、肥料のパッケージに書いてあります。
この期間を、肥効(ひこう) と言います。 商品によって違うので、必ず確認し、使用量を守って土に混ぜます。
正しい肥料を正しい分量混ぜさえすれば、パッケージに書かれた期間は、肥料をあげなくていいのです。
わたしのおすすめは、肥効(ゆっくり溶けている期間)が半年のもの。
春・秋ごとに肥料を追加すればいいのでとってもラクです!
追肥
前回のお手入れ時 (春なら前年の秋、 秋ならその年の春)に
植え付けをした鉢・花壇に、追加の肥料を与えます。
追加で与える肥料 のことを、 追肥(おいごえ・ついひ) と言います。
きちんと元肥用の肥料を植え付け時に使っていれば、半年は追肥しなくて大丈夫。 ということはさっき言ったとおりです ^^
(ものによっては、1年いらない、というものもあるので確認して! 1年いらない肥料の場合は、半年じゃなくて1年ごとに追加すればOK)
肥効(この半年とか1年とかの期間)が終わってから、追肥をします。
ここでポイント!! 追肥にも、緩効性肥料を使えば、
また次も半年後で構わないのです!!
*ガーデニングに慣れた方はよく 「液体肥料」 を使ってますが、
液体は その場限り で、1〜2週間に一度あげなくてはいけません。
(これが、肥料をマメにあげなくてはならないと思ってしまう原因)
確かに、液体肥料のほうがよく育つ植物もいます。 だから、ガーデニング上級者は、花によって使い分けているんです。
でも、あなたにとっては、はっきり言って、面倒くさいだけです。 あなたが上級者のマネをすることは全くありません!
あなたは、 肥効の長い緩効性肥料 を使いましょう!!
剪定
花が終わったら花がらを取り、秋に剪定をするのが基本です。
が、植物によって、切る時期や切り方にコツがありますので
4つのタイプに分けて、簡単に紹介しますね。
1.切らなくていい〜2年目以降の枝に咲くタイプ
< 桜 ・ モンタナ系クレマチス など>
有名な 『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』 からいきましょうか。
代表的なのは桜。 春〜秋に伸びた枝に、次の年から花が咲きます。
基本的には、切らなくてOK!! 枯れてしまった部分や、込み合って漉きたい枝だけを切ります。
2.伸びた長い枝を切る〜2年目以降の短い枝に咲くタイプ
< 梅・ぼけ・ろうばい・カイドウ など>
『梅切らぬ馬鹿』 にあるように、梅は切った方がいいんです。
それは、春〜秋に伸びた枝、全部に来年花が咲くわけじゃないから。
思い起こせば・・・浮かびませんか? 太い枝から直接伸びた短めの枝 にしか咲かないんです。 長く、ぐんぐん伸びた枝は、元気そうに見えますが、花芽をつけません。
花芽は秋までに作られますが、長い枝には花芽がないので、これを晩秋に切ります。
こうしておくと、翌年、この切った枝から、しっかりした枝が伸びて、次の年に花が咲きます!
3.切ればどこでもいい〜新しく伸びた枝に咲くタイプ
< バラ・ラベンダー・新枝咲きのクレマチス など>
成長期に、伸びた茎にその年のうちにすぐ花を咲かせます。
なので、晩秋にはどこにも花芽はありません。 好きなところで切ってOK! ですが
なるべく深く切った方が、翌年の春にしっかりした茎が伸びて形もキレイに整います。
新芽が出るとすぐ花芽をつけ、花が咲きます。 咲き終わったら、2〜3節下で切ると、その年のうちにもう1回咲くことが多いです。
秋の花が終わったら、晩秋〜冬の間に、また深く切っておきます。
4.咲いたら早めに切る〜すぐに翌年の花芽ができるタイプ
< あじさい・椿・さざんか など>
ちょっとやっかいなヤツらです。 覚えてしまえば簡単なんですが ^^;
花が終わったら、なるべく早く切ります。
花の後に出てくる新芽はすでに翌年の花芽を持っています。
なので、秋には切ってはいけません!
あじさいや椿を、秋に他のものと一緒に剪定すると
花芽を切り落としてしまうことになります、これでは咲きません。
このグループは、その年の花を咲かせ終わったら、すぐに来年の花芽を作るので 花が終わってすぐ! 切りましょう!
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