夏になったつもりで考えてみよう
今は8月。天気は快晴!
あなたは海水浴に来ました。 海に着いたらまず、どうします? 『砂浜にレジャーシートを敷いてパラソルを立て、
ビーチサンダルを履くよ』
うん、それが普通ですよね。 じゃあ、レジャーシートもパラソルもたたんで片付けて、 サンダルも脱いで砂浜の上に水着のままで1日いて下さい。
って言ったらできますか・・・?
『とんでもない! とてもじゃないけど砂が熱くて立っていられないし、 日に焼けすぎて火傷しちゃうよ!
それに脱水症状で熱中症になっちゃうよ!』
・・・ですね、そのとおりです、絶対やらないでくださいね。
でも、ちょっと思い出してみてください。
あなたは、出掛けてくる前、今と同じように
『ハダカで熱くて立てない所に1日立ってろ』 って無茶なことを、お花に対してしてきませんでしたか・・・?
あなたの家のベランダやテラスの上、真夏の昼間に裸足で歩けますか?
あなたが歩けないなら、花も悲鳴をあげています!
ベランダやテラスがアルミやコンクリートなどの素材だと、 温度がかなり上がります。
TVで、日に焼けた石の上に生タマゴを割ると目玉焼きができてしまう、 というような場面を見たことはありませんか?
状況的に、 生タマゴ=花 ですから、これは酷というもの。
花をフライパンで焼いているようなものです。
地面に植わっていればさほど土が熱くなることはありませんが、 鉢植えは外気や接する面の影響をもろに受けます。
鉄板のように熱くなったベランダやテラスに載っている鉢植えは・・・・・・
熱中症になってしまったり、火傷してしまいます。
日焼けを起こした葉っぱは、そのとおり「焼けて」しまいます。
茶色や黒にコゲたり、カリカリに焼けてしまったり。 こうなるともう元には戻りません。
熱中症になってくたくたになってしまうと、水をやっても生き返らないことも・・・
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日焼けや熱中症にならないために
じゃあ、どうすればいいの?
それは簡単!
あなたは、そうならないためにどうしていましたっけ?
そうです、パラソルとサンダルです。 帽子とクツでもいいです。
日よけと、鉄板に乗っても熱くならない素材のクツをあげればいいんです。
『サンダル』 をあげよう!
まず、ベランダ・テラスには すのこ や ウッドパネル を敷いて 『サンダル』 にするか
棚やスタンドを 『サンダル』 として用意します。
どちらでも構いませんが、 すのこ やウッドパネルは、 『サンダルがわり』 には良いけれど 鉢を乗せると、腐りやすいという欠点があります。
人工芝やプラスチックパネルだと、今度は腐らないけど、 木よりも温度が高くなります。
どっちかといえばパネルよりは人工芝のほうが、いいかな・・・
できれば木のものにしたほうがいいです。
最近は「すのこ」は100円ショップでも売っていますから、 消耗品だと思って用意してもいいと思います。
スタンドを用意するより断然安いので、腐ったら取り替えてしまいましょう。
ベランダ・テラスがもともとウッドデッキの場合は、
温度はさほど上がりませんが 直接デッキに鉢を置くと、水やりの際に流れ出る水が乾きにくいため
木が腐るのが早くなってしまいますから
フラワースタンドを用意したり、レンガなどの上に鉢を置きましょう。
最近は簡単なスタンドやレンガも100円ショップで売っていますよ。
・めんどくさい方に朗報・・・楽天に100円ショップがありますv
ひゃくえもん
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とりあえず、すのこと人工芝 はあるようです。
ただし、100円ショップの常ですがいつ売り切れるか分かりません。 一度売り切れたら入らなかったりとか。
それでも、3000円以上買えば送料無料なので便利だとは思います。
『どうせなら、ちゃんと用意したい!』 なら、しっかりしたものを。
たとえばこんな商品・・・いいものほど腐りにくいです。 |
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底が樹脂のため、雨水が木にはたまらず腐りにくいタイプ。
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木粉を練り込んだ半分樹脂の腐らないタイプ。暑くもなりすぎないしGOOD!
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『パラソル』 をあげよう!
次に、日よけ、 『パラソル』 を差します。
遮光シートをかけるか 又は、強光を避けられる場所に移動します。
1.簡単なのは、ちょっと鉢を移動してあげる方法。
日本の夏の日差しは、午後が特に強烈です。
午後2時〜4時頃の西日が当たると、葉が焼けてしまうことが多いのです。
夕方の西日が当たらない所に移動しましょう。
日の当たる南側に置いてあった鉢を東側や南東にします。
南側に壁や垣根があったり、ベランダがコンクリートの場合は
その影になる足元へ寄せるのもいい方法です。
「1日中日光の当たるところ」 だと焼けてしまう花が多いですから
「少し、日当たりが悪くなる」 ようにしてあげた方がいいのです。
家や部屋の向きなどの都合で
2.いい置き場所がない場合は、日よけを使いましょう。
日よけとして使えるものは・・・
まず、寒冷紗(かんれいしゃ)があります。 遮光ネットとか、遮光シートとかも呼ばれます。
屋根から吊るせばお部屋も涼しくなりますし、 冬は、霜よけにも使えます。
要は、ネット内の温度を保ってくれるので、いろいろな使い方ができます。
寒冷紗には、日差しをさえぎる程度が%で書かれています。
20%くらいのものから80%くらいのものまでありますが、
普通に家庭で使うなら40〜50%がおすすめです。
半分は光を通しますので、暗くなり過ぎず、成長を妨げません。
主に色によって遮光率が上がっていきますが
(20%くらい 白<シルバー<緑や青<黒<アルミ製 80%くらい)
製品によって、同じ色でも網目の密度によって変えているものもあります。
買うときは、パッケージに書いてある 遮光率○%という表示を確認しましょう。
たとえばこんな商品・・・園芸店・ホームセンターで売ってます |
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遮光率75%のタイプ
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遮光率45% 日光も必要な野菜に○^^
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ベランダがフェンスの場合は、 壁や垣根の代わりに 目隠しネットやラティス を張るのもおすすめ。
ラティスなら、光をある程度通すので花にとっていい環境になります。
特に、もともと日陰生まれの花や高山・高原生まれの花は、強烈な日差しに当たると死んでしまいますから気をつけて!
日陰生まれ・・・すずらん、クリスマスローズ
高原生まれ・・・クレマチス、りんどう、おだまき、サギ草など
逆に、【夏の花壇向け】の花は、日光に強く、カンカン照りでも大丈夫なものが多いです。
マリーゴールド、ペチュニア、サルビア、日々草など。
こういう花は気にしなくても大丈夫ですよ。
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水やりにも注意!
もうひとつ、注意しなくてはならないのが、水やり。
ついつい、暑い日中にしなびてしまうと、その場で水をあげてしまいますよね。
でもちょっと思い出してみましょう。
生タマゴを落としたら焼けてしまうくらい熱い石の上に、水の入ったカップを置いたらどうなると思います?
・・・・・ そうです、お湯になってしまいます。
カンカン照りの時に水をやると、鉢の中が湯立ってしまいます。
気温が高くなる時期、特に7〜9月上旬頃は 水やりは 早朝か夕方に行います。
できれば、朝7:30くらいまでか、夕方5時以降。 あげたお水がお湯になってしまわないようにするためです。
もしも、この時間にできなくて、水が足りない!
というときは、鉢植えなら日陰に移動させてからあげましょう。
夕方になったら元の場所に戻します。
地植えの場合は、夕方まで待っても大丈夫だとは思いますが
どうしてもあげないとまずそうだ、と言う場合はほんとうに必要最小限にしてください。
もうワンステップ!
肥料について、夏のポイントをひとつ。
夏は、基本的に肥料をあげないこと!
なんでか分かります?
あなたも、7・8月は、食欲なくなりませんか?
そう、夏バテです。
真夏に肥料をあげるとかえって良くありません。 吸収しないので、土に溜まった肥料が毒になってしまいます。
6〜8月は肥料をあげないのが基本です!
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