お花ってどんな生き物?
ひとことで言うと、「自給自足できる生命体」。
どういうことか?? それを説明しますね。
お花も、生きていますから、あなたと同じように 呼吸 をしています。 酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。
あれ? お花は”酸素を出す”から環境にいいんじゃなかった??
はい、それもホントです。 二酸化炭素を吸って、酸素を吐く・・・光合成もしているんです。
光合成とは!?
お花は、他の生きものを食べません。 生きるための栄養分(糖分・脂肪・アミノ酸など)は、
その名のとおり合成しています。
地中の無機物(イオン) + 二酸化炭素 + 光
↓↓↓
糖・油などの栄養分 + 酸素
この地球上で、酸素を作れるのは植物だけです。
環境破壊だ何だって言ってるけど、森がなくなるだけでしょ?
自然に生えなくなっても、食べる分を人工栽培して作ればいい、
なんて思っていませんか??
その前に人間も他の動物も窒息死します。
動物、という生きものは、植物がいないと生きて行けないのです。
それに対して、植物は、
他の生きものを食べなくても生きていけるし 理論上は密室でも窒息しません。
完全独立した生命です。 ある意味、人間よりずっと高度かもしれませんね。
では、お花のごはん=肥料とは?
正確に言えば、食べるわけではないのですが、 栄養のもとですからご飯みたいなものだと思っていいでしょう。
ただ、植物は、わたしたちと違って、形のある食べ物を食べません。
わたしたちは、パンやお米といった、有機物を食べています。
口で食べ、胃で砕いてから、 腸で無機物(イオン・成分)に分解し、吸収しています。
植物は、はじめから無機物(イオン・成分)を直接吸収します。
この光合成や呼吸を、身体全体でしています。 身体全部が、腸みたいな役目をします。
根っこは地中なので、光合成はできませんが 根っこも呼吸はしています。
植物が吸収したい成分が土の中に不足する場合に、
それを補ってあげるのが、肥料をあげる、ということです。
足りない分を補うだけです。
だから、べらぼうにあげればいい、というものではないんです。
ちなみに、肥料には、有機肥料と化学肥料がありますが、
実は、どちらであっても植物が吸収するのは無機物(イオン・成分)
であって、成分的には、なんら変わりありません。
肥料の種類や与え方については、 【成人病】〜肥料のコツ のページをご覧ください ^^
お花にとってのお水とは?
あなたがご飯のほかに、お水を飲むように
お花にも水が必要です。
ただし、お花は水をゴクゴクとは飲みません。
もういちどこちらの図をどうぞ。
お花は、全身から、水分=成分としての水 を吸収します。
水分子や、イオンのかたちです。 どちらかというなら、水を吸う、と言うよりも
水蒸気を吸っている、と思っていいかもしれません。
そしてさっきも書きましたが根っこも呼吸をしています。
だから、お水も、水浸しにすればいいわけではないのです。
息ができなくなってしまいますから!
じゃあ、どうすればいいの?
植物がどんな生き物か、どんな風に生きているのか、分かりました??
まだまだ漠然とした話なので、 じゃあ具体的にどうしたらいいの?? って、思うかもしれません。
では、もう少し具体的に、
こういう生き方をしている植物は、
どうなると病気になってしまうのか?
どうしたら元気でいられるのか?
それをお話していきたいと思います。
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