新築祝・開業祝のマナー
『火に関係のあるものを贈らない』 (家・店が火事にならないように) 『割れやすいものを贈らない』 (地震などで壊れないように)
これでいくと、『花』自体が枯れるものなので向かない、となりそうですが
1.長持ちするランの鉢植えや、
2.一年中緑の観葉植物 は定番の贈り物として知られています。 また、お店の場合は
3.花輪(スタンド花) や アレンジメント もよく使われます。
ランの陶器の鉢は割れ物ですが、気にしなくてよいでしょう。 高級な良いランほど、陶器の鉢に植えつけてあるもので、
陶器の鉢だからと嫌がられた、という話は聞いた事がありません。
ランの鉢植え
ランの花は1〜3ヶ月持ち、花粉も散りません。 日光に当てなくてよい、水やりもあまりいらない、と手入れも簡単!
特に弁護士事務所や病院・医院など、
来客が多く華々しさがほしいけれども忙しくて世話のできないところ、 清潔さが必要なところに向いています。
年間を通しておすすめなのは ミディタイプ (小型)の胡蝶蘭。
幅30cm、高さ50cmほどのスペースがあれば置く事ができ、 花色もピンク系が多く華やか。
値段も2本立てで5,000円〜、3本以上は10,000円〜と手ごろです。
(大型だと白で15,000円〜、ピンクは25,000円〜上はキリがありません;)
温室がなくても簡単に育てられ、毎年咲かせる事ができます。
場所に余裕があれば、冬はシンビジューム(小型のものもあります)
夏はデンドロビューム、デンファレなど、季節感を出すとGOOD!^^
安いものは4,000円くらいからあります。
花の値段はピンキリですが、贈り物に使うときは、いいお店を選びましょう! (→ お花屋さんの種類と選びかたはこちら)
法人ギフトの場合は胡蝶蘭専門店が便利! → オーキッドスタイル
2.観葉植物
卓上用の小さなものから、背丈ほどのものまでさまざまなサイズが揃うのが観葉植物。
基本的に水やりもさほどいらず、手がかからないのが特徴です。
特に、オフィスなどマイナスイオンがほしい!ところや
飲食店など、花粉や花びらが散ったり、香りがあると困る場合に向いています。
家庭の新築・引越し祝いとしても定番。
あわただしい引越し後でも手がかからないのでよく使われます。
事務所やお店の広にあわせて、サイズを選びましょう。
手狭なところに大きすぎるものはかえって迷惑になります。
太陽が当たらない場合は、少量の光でも育つものを選びます。
飲食店の場合は、お店の雰囲気に合わせるとなおGOOD!
(アジアンカフェならヤシ・しゅろ・ソテツ・観音竹・・・
イタリアンなどヨーロッパならオリーブ・ラベンダー・針葉樹など・・・)
3.スタンド花 (花輪)
スタンドってなに? という方もいると思います。
よく、パチンコ屋さんの前に、ズラ〜〜〜っと、 造花のおっきな花輪が並んでませんか?
あれは造花ですが、あれを生のお花で作ったものが 「スタンド花」 です。
ひとつを、 「1基(き)」 と数えます。
1段で ¥15,000〜
2段にする場合は ¥20,000〜 のことが多いです。
だいたい、幅が120〜160cmくらいの扇形。
台の高さは ひざ・胸・肩サイズの3段階ありますが
花が目線の高さになる肩サイズのものが一般的です。
お店によってかなり形が変わります。こんな感じ・・・
扇型には変わりないんですが、角度がかなり差があります。
予算によっても差が出ます。 左側のほうが豪華に見えますが、 それだけ花をたくさん使います。
予算があれば、(1段で¥20,000)「大きくしてください」と言えばボリュームを出してくれると思います。
はっきり形の希望がある場合は、 オーダーする際に言葉ではっきり言いましょう。
「200度くらいの扇形に」とか、分かるように。
このスタンドには、一般的に、贈り主の名を示すお札をつけます。
例を挙げるとこのような感じ。 札のサイズはタテ50〜60cm、ヨコ20cmくらいです。
この札にはいろいろな書き方があり、地方によって傾向があります。
たとえば、上の 2 と 3 は、宛名と贈り主が左右逆になっています。
○○さんへ・○○より。も 2 のような当て字が使われることもあります。
この漢字も、地方によって違うこともあります。
1 のように、書き方自体が違うこともあります。
書き方については、特別な事情がない限り、花屋さんにおまかせしましょう。
スタンド花の頼みかた
スタンド花は、なにしろ大きく・重いので(2m×2mくらいある)
宅配便で送ることはできません。
届けたい場所の近く(お店の車に積んで配達できる範囲)のお花屋さんに頼みます。
頼む方法は、3通り。
1.届け先近くの花屋さんに、直接頼む
2.自宅の近くの花屋さんに、手配を頼む
3.花キューピットの事務所に、手配を頼む
順番に、どういう方法なのか説明します。
1.届け先近くの花屋さんに、直接頼む
いいな、と思うお店があったり、 お店をさがす時間があれば一番おすすめの方法です!
1.タウンページ、お花屋さんリンクサイト などで、近隣のお店をさがします。
↓
2.お店の指定方法(メール・注文フォーム・電話など)で
次の内容を連絡します。
- 用途
(開店祝い・展覧会・発表会・講演会・葬儀など)
- 届け先情報
(お店なら何のお店か・展覧会なら何の展覧会か)
- 予算
- お札に書く宛名・贈り主の名前(+用途の書き方の希望があれば)
- お花の色や雰囲気の希望があれば
(花を指定すると予算が上がります)
↓
3.お店の指定方法で代金を払います。
2.自宅の近くの花屋さんに、手配を頼む
届け先近くの花屋さんをさがす時間がなくて、 いつも使っているお花屋さんがある場合は
いつも使っているお花屋さんに頼みましょう。 (ネットショップでも、手配代行を受けてくれるお店もあります)
1.いつものお花屋さんに、直接行く、電話するなど、いつも頼む方法で連絡をし、上記の5項目を伝える。
↓
2.いつもの方法で、または指定の方法で代金を支払う。
*この場合、このお花屋さんが、花キューピットなどのネットワークを使って
届け先近くのお店に連絡を取り、配達を依頼してくれます。
(くわしいしくみについては、「花キューピット」の説明ページへ)
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