ドレスを選ぶには
ひとくちに 「ウェディングドレス」 と言っても、星の数ほど存在します。
ただドレスショップに行っても、ドレスがたくさんあればあるほど、 一枚ずつ試着なんてできません!
見るだけでも時間的にまず無理です。 精神的にもキツいでしょう。
そこで、ドレスを選ぶ前に、頭に入れておいた方が断然!
自分に似合うウェディングドレスを選べる予備知識を伝授します!!
まず・・・ ドレスを構成する要素 には何があるか?
ちょっと考えてみましょう。
わたしが考える要素はこの6つ。
1.ドレスのボリューム 2.ドレスの色 ・・・・・ 物理的要因
3.ドレスの形
4.身生地と装飾 ・・・・・ なりたいイメージ
5.ネックタイプ
6.袖のタイプ ・・・・・ 似合うものを探す
雑誌の「選び方」とかを見ても、こんな風には書いてありません^^;
これはわたしの完全オリジナルですが、この順番に消去法で決めていくのがベストだと考えています。
では、順番に、詳しく説明しますね!
物理的要因1・・・ドレスのボリューム
ここで言う 「物理的要因」 とは、 既に決まってしまっている枠 に当てはまるものを選ぶということです。
まず、会場の広さに対して、歩けるボリュームのドレスであること。
「ボリューム」はあまり聞かないかもしれませんが、とにかく大事です。 ドレスラインよりも、まず体積を重視したほうがいいです。
ドレスラインには、おおまかに次の4タイプがあります。
が、同じラインでもトレーンの長さによってかなりボリュームが変わります。
小さなレストランで大きなスカートに長いトレーンでは、歩くこともできません。
椅子をなぎ倒し、ゲストに引っかかりながら進むことになってしまいます。
せっかくの長いトレーンを広げるスペースもないのでは、ずっと丸めて抱えたままになってしまいます。
ずっとスカートの裾を両手に抱えたままの花嫁さんなんて、イヤですよね?
逆に、広い広い会場に、スレンダードレスの花嫁さんでは、
花嫁さんの存在がわかりません。
スレンダーは、ややもするとゲストの衣装とほとんど同じです。 白だから見分けが付く、という程度になってしまいます。
「あれ?主役はどこ??」 なんてのも、イヤですよね〜
多少は、ドレスを選んだあとでパニエで調節することもできます。 たとえば・・・
でも、明らかにボリュームの合わないスカートのドレスは、まず、却下されます。
着る会場で「着られない」ものは、選択肢からまずはずします。
これが、ショップの人に会場と人数を伝える理由です。
自分でも、どの程度の広さがあって、自分が歩けるスペースがどの程度か、しっかり下見のときに確認しておきましょう!
ショップの人に口で伝えるだけではうまく伝わりません。 できれば会場の写真を撮っておくとベスト★です!
物理的要因2・・・ドレスの色
まず白いドレスについて。 白ウェディングドレス、といっても、その 「白」はいろいろあります。
*参考・・・色のページ 色あわせのページ
おおまかに分けるとこの3色。 自分の肌の色に対して、浮きすぎる色のドレスを選択肢からはずします。 *参考・・・イエローベースとブルーベース
基本的に、オフホワイトならほとんどの人が大丈夫ですが
黄みの強い肌や、日焼けした茶色い肌の人はアイボリーやシャンパンカラー
抜けるように白い青みの強い肌の人は、青みのホワイト(白衣のような白)
のほうがいいです。 多少はお化粧やおしろいでもなんとかできますが、 塗ったくりたくない場合は特に、肌の色に合わせたおいたほうが賢明です。
カラードレスの場合も、まず黄み系の色か、青み系の色かだけは決めておきます。
ドレスと肌の色を合わせておけば、 『ドレスが浮く』 のを防げます。
『会場の広さが○○なので ボリューム感がない/そこそこ/ある ドレスで
色が 真っ白/オフホワイト/アイボリーやシャンパン のドレスを探している』
と伝えれば、この時点で半分〜1/3くらいには減ったことになります。
*わたしの場合は、小さなレストランだったので 「ボリューム控えめ」 で 「オフホワイトかアイボリー」 でした。
なりたいイメージ・・・ドレスの形
ここまで絞ってから、ドレスラインを検討します。 ある程度は、会場の広さで絞られると思いますが・・・
基本的にはこの4タイプに分けられます。
|
スレンダー |
マーメイド |
Aライン |
プリンセス |
身長 体型 イメージ 会場 |
高め 細め〜ふつう スマート ゲストハウス レストラン |
高め 細身でグラマー シック ゲストハウス 教会(トレーン有) レストラン |
誰でも 誰でも 生地しだい どこでもOK! 妊婦さんに! |
誰でも 誰でも 生地しだい ボリュームによるがどこでもOK |
もう少し分けると、こんなものもあります。
|
アンピール |
ベル |
アンクル丈 |
ミニ丈 |
身長 体型 イメージ 会場 |
ふつう〜高い ふつう やさしい ゲストハウス レストラン 妊婦さんに! |
低め〜ふつう 細め〜ふつう かわいい レストラン ホテル/結婚式場 |
低め〜ふつう 細め〜ふつう ナチュラル ガーデン レストラン |
低め 細め かわいい ガーデン レストラン |
大体、着てみたいタイプを3〜4つに絞ります。
そして、その3〜4タイプをとりあえず着てみます。 この時点では細かい所は気にせず、とにかく形が違うものを選びます。
似合う! 似合わん!! というのが着てみると分かりますので、 似合う、と思ったタイプから2タイプくらいに絞ります。
なりたいイメージ・・・素材と装飾
ドレスの形のほか、身生地の素材も重要です。 硬くてハリのある素材でできているのと
やわらかくて身体にフィットする素材 レース素材など、ドレスの印象はまるで変わります。
ハリのある素材でも、ツヤのあるなし レースはレースでも、カットワークのレースか、やわらかいレースか。
総レースは総レースでも、下地がサテンかオーガンジーか。 レースの素材がシルクかコットンかでも、まるで違います。
できれば、ドレスの形別の3〜4着を選ぶ時点で 素材もそれぞれ違うものをチョイスすると、手間が省けます。
そこまで選別できないときは、まず先に形を2つくらいに絞った後で、 生地タイプを3〜4枚着てみます。
(個人的には、あまり数を着ると混乱してくるので、 形も素材も違うドレスを3〜4着選んで1回で済ませるほうがいいと思います。)
*ちなみにわたしは、
「Aライン(サテン)」 「プリンセス(小・オーガンジー)」 「プリンセス(中・タフタ)」
「ソフトスレンダー(ジョーゼット)」
の4つを着てみたところ、げげげ!! というほどプリンセスが似合わなかったので Aラインかソフトスレンダーに絞りました。
生地も、ある程度しっかりしたもののほうがいいと分かりました。 あまりシンプルでも寂しいので、少し装飾のあるものを探すことにしました。
ぽっちゃり気味なのでスレンダーは無理だと思ってましたが意外と平気でした。 ほんとに着てみないとわからんです。
似合うものを探す・・・ネックラインと袖のデザイン
ここまで絞ったら、次に、 希望のボリューム・色・形・身生地 で
首や袖の形が違うもので好みのものを、また3〜5着選びます。
なるべく重ならないように、違う組み合わせになるように選びます。
首周りの種類にはこんなものがあります。
|
Uネック |
スクエア |
ハイネック |
丸首 |
首の長さ 体型 |
不問 不問 |
不問 短い○ 不問 |
長い○ 短い× 細身〜ふつう |
長い○ 短い× 細身 |
|
Vネック |
ボートネック |
オフショルダー |
ビスチェ |
首の長さ 二の腕 体型 |
不問 短い◎ 不問 太め○ |
不問 短い△ 細身〜ふつう |
不問 長い△ ふつう |
長い△ (アクセ次第) ふつう〜太め |
袖のタイプにはこんなものがあります。
|
キャミソール |
フレンチ |
5部袖 |
長袖(10分) |
二の腕 |
ふつう |
細め〜ふつう 太め× |
不問 細め&太め○ |
不問 細め&太め○ |
|
タンクトップ |
半袖(3分) |
パゴダスリーブ |
アメリカン |
二の腕 |
不問 |
細め〜ふつう 太め× |
不問 細め&太め○ |
ふつう |
一応首の長さや二の腕を参考に出してますが、とりあえずいっぺん着てみたほうがわかります。
首や袖のおおよそのイメージが決まったら、 デザイン違いを出してもらって、最後の2・3着まで一気に絞ります。
ここまで来てから、彼を呼んで見てもらい、決めるといいでしょう。
そのまま彼の衣装もドレスに合わせて選べば手間も省けます。
*わたしの場合・・・
1.「Aライン・オフホワイト・サテンにパールビーズ・スクエアネックのキャミソール」
2.「Aライン・オフホワイト・タフタにレースのライン・ボートネックのフレンチスリーブ」
3.「ソフトスレンダー・アイボリー・ジョーゼット・Uネックのタンクトップ」
4.「Aライン・アイボリー・タフタの上にオーガンジーレース・ビスチェ」
を着てみたところ、1と4で迷い、見た目が豪華な4にしました。 15000円の差だったので、せっかくなら「ドレス!」って感じのほうがいいと思ったから。
ドレスがなかなか、最後の決定ができないことがあります。
甘辛度のバランスが納得できないとか、 もう少しノーブルだったら、もう少し可愛かったら・・・
という、 「あともうちょっと・・・だったら」 という願望があるときです。
実は、 「もうちょっと」 くらいだったら、 小物でカンタンにいじることができます!
次は、その小物あわせについて説明しますね!
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